まったく商売向きでなく営業ベタだった僕が、やっと使いこなせる名刺を手にするまで。

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毎日15時になったら「ランニング」のアラームをiPhoneが知らせてくれますが、今日も外はしとしと雨。もうぬれながら走ってみようかと雨の弱まるのを待っています。運動不足で夜中に目が覚めてしまう、OTです。

自分はほとほと商売向きでなかったなとこの2年を振り返って思う。世の中にはいろんな仕事があって、いろんな働き方をしていて、お金の稼ぎ方も生活上の必要の満たし方も数え切れないくらいある。

現在のナリワイをはじめた当初、そりゃあ頭には「中小業者が経済の主役だ」とか「雇用の90%を産み出している」などとあったが、今思えば単なる知識レベル。友人の商売の名刺をもらうことはあったが自分が渡す立場にはなったことがない。ましてや実際に経営をしている方と名刺交換などしたことがないわけだ。

名刺交換なくして商売なし

巷にあふれる商品やサービスを価格と品質を比較しながら買うだけの「消費者」であって、商品やサービスの向こうでどのように事業が回っており、人が働いているのか、売り上げと利益との違い(笑)、商売全体をどうイメージするのかなどなど、まったくわかりようがなかった。友人やその家族が商売をしていてもその向こうに想像力がわかなかった。

直感的に「自分はこの世界を何も知らないのだろうな」「自分で気づかない偏見もあるかも」と思っていたのだろう、開業してすぐ同級生の紹介で中小企業同友会に入れていただくことにし、さらに、このブログでよく「ナリワイ組合」と書いている民主商工会にも加えてもらうことになった。

これからショーバイの勉強しなきゃ

もっともナリワイ組合の方は、学生時分からよく知っていただけに「新聞購読だけ」のつもりだったのに、購読申し込みを知った地域のボス(?)Hさんと事務局Eさんの押しに負けて加入申し込み書を書くことになったのだった。遠巻きに眺めていようと思っていた僕を強く押してくれたのだ。

名刺一つ。納得の仕事とは?

そして今日、ナリワイ組合の伝手で紹介していただいた印刷屋さんで名刺をつくってもらった。3年目に入った画期となる名刺ができた。ようやくできた。

フォントも紙質も相談したし、そこから先のこだわりまで聞いてもらって、この名刺なら今の自分なりに納得して配ることができる。よくご依頼をとってきてくれそうな名刺だ。

名刺デザインの正解なんてないのだからこだわり出すと時間がかかる。そこへ向けて名刺コンサルを提案して売るサービスさえある。最初から資金投入してコンサルを受けてみるべきだったか?そうは思わない。

「どこかで誰かが決めてくれて安心」

我が代書業の場合、御上の「代書人規制」と言うべきおふれで規制されており、表示してよい口上とNGの口上がある。このことは逆に「規制されていないことや、むしろ御上が積極的に定義した職務なら正当だ」という意識を生みやすい。

そこで「代書人規制」で定義された職務をそのまま名刺に書こうとしたり、それでは同業者と差別化できないからと様々なキャッチコピーをひねりだそうとすることになるし、私もそうするものだと思い込んでいた。

そんな意識でコンサルをうけても、いわゆる「ひよっこ」商売にお金を払って気休めになっただけだろう。

このように商品やサービス提供に関する意識が「消費者的」であったと同時に、お金を受けとる意識も「従業員的・アルバイト的」であったと思う。なにを表現したいかと言えば、月給や時給として決められた報酬を受け取るのが当たり前で、それが正当なものだと知らず知らず思い込む意識のことだ。

つまり自分の仕事に自分で値段をつけるなんて考えたことがない。いまから自分に仕事を出しそれと引き替えにお金をくれる人と交渉するということができない。もちろん相場というものがあるのだが、実際にすすめる仕事や労力の交換のなかでご依頼者に満足してもらわないと最終的にお金は受け取れない、という場面に遭遇したことがない。

どこかの就業規則なり法律や人○院勧告なりで決められた「賃金・給与」を受け取れば、それは正当なんだ、と思うところがあった。

このことは、裏を返せば自分自身の立場からの

自分の仕事と生活の「採算が合うように」支払ってもらっているか?

の意識がゼロだったということでもある。自らが生きていく上での費用を自分で計算して、しかるべき相手に請求することは、従業員やアルバイトの立場ではなかなか身につかないことだったと感じる。

そんな意識にどっぷりと、それこそどっぷりと浸かっているままに走り出したのだから、うまくいくはずがない。今までに作った名刺と渡し方にもそれがよく現れていたと思う。具体的にどこがどうというより、ようするに迷っていたということ。

今度の名刺は「消費者」として買ったのではなく、ショーバイ人として仕事を出して依頼したのだ。規格品ではなく、自分が使う道具はこうでなくては困る、という仕事をしてもらえた。

糖質制限食から学んだ「必要最小限」「足し算をやめて引き算をする」ことが活用できたのも大きい。

とても身軽で、ご挨拶しやすい、ホントにいい名刺だ。

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