シューズの「サポート性」を考えてみた。

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もう一昨年になるだろうか。テレビに貴乃花親方が出ていて四股を披露していたので真似してやってみた。

すると、股関節が固まっていたのを実感できた。四股を踏むたびに股関節から腸にかけて気持ちのよい感じが広がる。「快便」の時に頭が爽やかでスッキリするのとそっくりなのだ。

部屋の中でしばらく続けて、こりゃあええわ外に出てやってみるかと、ある日、家の前の河川敷に出て四股を踏んでみた。

すると、なぜかうまく行かない。思うようにバランスが取れなくて、部屋の中で試していた時よりも早く片足が着地してしまう。

時にはバランスを大きく崩して倒れそうにもなる。

一つには、広いスペースでかつ遠くに視点を置くために身体のバランスがわからなくなること。身体の感覚よりも視線でバランスを判断しているようなのだ。

もう一つ、これがこの投稿で書きたいシューズの問題。

リビングで四股を踏んでいる時は当然ながら裸足か靴下である。それが河川敷に出るとなると当然靴を履いている。四股を踏みに出るのに仕事用の革靴を履くわけはないから、ランニングの際に履いているシューズ(NikeのFree)だ。

ランニングシューズで四股を踏みづらいわけはすぐに分かった。

四股を踏むには、足の裏全体で(しかも片足立ち状態で)身体を支える必要がある。脚を持ち上げる高さやスピードにより刻々とバランスが変わるのを足の裏でキャッチしてバランスをとる。

これが、ランニングシューズを履いていると、踵周辺のサポート性が高すぎて足の裏キャッチが十分にできないため、却ってバランスを失ってしまう、という感じなのだ。

仕方なく裸足になって踏んでみたらバランスはとれるものの、さすがに冬の時期のコンクリートでは冷たくてやってられなかった(本当は裸足がいいような気もするのだが)。

その時から、足裏全体を使って身体のバランスを測りながら動作をすることを強く意識し始めた。

スノーボードでも「足裏全体をアンテナのように」と教わった記憶があったのだが、何気ない普段の歩き方にも影響するんじゃないかと考えるまでになった。

その直後、子どもたちのカンフー教室に同行した際に、それを思い出して、体育館で練習するジュニアたちの足元を見てみたら、みんな同じシューズを履いているではないか。

中国でカンフーするならこれ!ってくらい定番なシューズらしく、教室の老師(先生)が取りまとめて買ってくれるものだ。

IMG_0991

別にホームセンターでも売っているいわゆる昔「◯ョン靴」と呼んでいたペラッペラ靴でもよかったのだが、教室の老師(先生)の先輩が運営されているネットショップで自分用に買ってみた。

GLOBAL  WUSHU(グローバル・ウーシュー)
http://www.global-wushu.com/

正真正銘のランニングの際は、今までどおりNikeのFreeを履いているが、ランニングという名のウォーキングでカンフーの基本功を繰り返しながら2キロを行って帰るのなら、断然こいつを履いて出る。

毎日ランニングに出ていた頃は、続ければ続けるほど身体がコチコチと固くなっている感じがしていた。確かに、ランニングはストイックであり、バリエーションのある動きとは程遠い。

そこで最近は、身体が温まることに加えて、身体がほぐれて「気が通る」感じを得たいため、カンフーの基本功の動きを取り入れながらウォーキングをしている。

中国武術(カンフー)基本功

この動画の少年たちの履いているシューズも底の平べったくて薄いものだ。

思えば、ジャッキー・チェンも、リー・リンチェイも、ブルース・リーもみんなペラッペラ靴でカンフーしていた。

あれだけ激しい動きをしていて、足首を痛めるからとか衝撃から膝を守るとかって話は皆無なのだ。

そして太古の人類は、靴がなくて足が痛いからといって野生動物を仕留めるのができなかったら死活問題だったのである。

運動不足だからとランニングしていながら、あちこち痛めるからといって様々な「サポート性」をマーケットから買っているのは現代に特有なあり方なのだろう。

そういえば小学生向けの「瞬足」とかいう頑丈そうなスニーカは「徒競走用」と銘打っていて、なんと左右非対称ソールだ。

これって、もし機能が本当ならば毎日履いた場合には身体が歪んでいくのではないだろうか。また、運動場の都合で左右が反対周りになったとしても機能するんだろうかと心配にもなる。

身体本来の機能を発揮させる、もしくは機能の発揮を阻害しないためにペラッペラ靴に回帰してみてもいいんじゃないだろうか。

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