【STAP細胞事件】理化学研究所の中間報告は「限りなく不透明なクロ」宣言。

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もう少し「STAP細胞事件」を見ています。一昨日までは「STAP細胞」論文問題と書いていましたが、中間報告の記者会見をみたらもうこれは事件と呼ぶべき展開なんですね。

さっそく動画がYouTubeに配信されています。

その1

その2

真ん中に座っている理事長つまり理化学研究所のトップであり責任者の野依良治氏。

野依良治 ー Wikipedia

この方はノーベル化学賞受賞者(2001年)なんですよね。大学での仕事を始めた年なのでよく覚えています。

世界的な業績を残した方が「研究不正があったかなかったか」と問われて、浅草の雷門の仁王のような怒気で顔を真赤にして、必死の釈明に追われているのです。

これは事件ですよ。

しかし、この会見は4時間あまり。全部見ると1日つぶれちゃいますし、私OTにはほとんど理解できません。 ( ゚д゚)ポカーン。

ドキュメントで読むにはこちらです。

研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査中間報告について
http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140314_1/

会見で質問している記者もある程度勉強して臨んでいるんでしょうけど素人が専門家のデータと論理を追求するって難しいことなわけで、だからこそサイエンスの世界の中での検証が大事なわけですけど。

ただ科学の素人でもこの会見の「ドーン」とした雰囲気はわかります。

「限りなく不透明なクロ」宣言ですね。

日本だけでなく海外からの突風も心配です。ハーバード大学の研究者も共著者にいるため、ハーバード大学でも調査が始まり、その調査報告との整合性も問われることになるのでしょう。

今の段階から世界最高レベルの研究倫理に耐えうる徹底的な事実の解明をしないと、かなりまずい。

「割烹着のリケジョ」の画で「世紀の大発見」をセンセーショナルに煽られてしまったのですが、科学の歴史を紐解けば、ねつ造は頻繁に起きているものなんですね。

20世紀最大の科学スキャンダルとされる「ポリウオーター事件」。

ポリウォーター -Wikipedia

これは細いガラスの管に水が挟まれると、普通の状態の水と全く異なる性質を示すという話だったのですが、世界中の化学者を巻き込み、ネイチャーやサイエンスを始めとする科学雑誌や学会で激論が交わされる騒動が10年近く続いたようです。

そして最後は驚くべき結論でアッという間に終息。

ポリウォーター事件については荒田洋治東大名誉教授のブログがめちゃ詳しい(わかるところだけ読んでます)。

荒田洋治のブログ
http://yojiarata.exblog.jp/12629771

しかし、STAP細胞事件がポリウォーター事件の頃と異なるのは、今の日本の閉塞状況を象徴していることですね。

さらに、おそらくサイエンスの中におられる方と推測しますが、このブログの方の発信を読むと危機感でいっぱいです。

【ブログ】世界変動展望
http://blog.goo.ne.jp/lemon-stoism

【ツイッター】世界変動展望 著者
https://twitter.com/lemonstoism

 

一昨日の投稿にも紹介した科学者の方からは、記者会見をご覧になって以下のメッセージ。

大学を含むさまざまな「改革」なるもので、個人の自由な発想に依拠する研究がますますやりにくくなり、政策的誘導に基づくトップダウンの研究に多額の資金が投入され、そこに人々が群がり、任期制雇用により「失敗をすれば生きていかれないので成功するしかない」という若手研究者の研究環境が、今回の事件の根源的背景ではないでしょうか。それが変わらない限り、この日本でねつ造が必ず再発すると思います。

ということで、今日の投稿のまとめは、荒田氏のポリウォーター解説の結論から。今起きているSTAP細胞事件そのものをズバリ言い当てています。さすが科学者ですよ。

メディアに翻弄され、ファッションと化した研究は研究でなくなる。そして、真実は、つねに、誰にも理解できる単純明解なものである。

obokata

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