消費されないために「消費」をやめること。

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ああ消費されてたな、と心底感じた経験から。

働くとストレスが溜まります。限られたわずかの休みの間に疲労回復したいうえに自己実現もしなくっちゃ、生きてるってなんなの?となります。そこで、労働者は手っ取り早く制限時間内に「財」を入手して消費することで疲労回復と自己実現を図ろうとするのですね。

こう書いて何を思い出すかといえば、高額楽器を購入して4年後にヤフオクで売り払ったこととか、深夜帰宅後に近くで開いてるラーメン屋で今日の〆の炭水化物投下をしていたことであります。正直にいいました。

「ボーナス」なんてものをいただいていたころなので、余剰があるとみるや消費=散財先を探すかのように情報収集という名の「ネット依存」状態にもなるとか。はい、これも正直にいいました。

そしてのちに破綻してしまいました(させました)。

私たちはなぜ働くのか

お金のために働いて過労になり、ストレスの解消のためにモノを買って消費し食べる。そう、買いまくって食べまくる。

これでは、自己の稼いだ賃金はストレスと消費を媒介しているにすぎません。お金を稼ぐために労働者としてマーケットで消費され、持ち帰った賃金は消費のためのマーケットがしっかりと待ち受けており消費者としても「消費」されるのです。

働くことは自己実現なのかマーケットへの従属なのか。そんなことを考えてたらこの2冊を読んでました。

 

うんざりしたから、もうマーケットはいいよ

私個人の「破綻」などたいしたことではございませんが、この「もうやってられないよ」感。論客のなかにも取り上げる方々が増えているように思います。

消費税の5%から8%への増税が決まった直後、内田樹氏がこんな投稿を残しています。この2年で何度も読み返しました。

市場からの撤収 | 内田樹の研究室

マーケットから退場させられるより先に、自主的にマーケットから撤収する人々が出てくる。
「国民たちの市場からの撤収」が起きるのではないかと私は予測している。
「もうマーケットはいいよ」というのが現に国民のおおかたの実感である。
額に汗して労働してわずかな貨幣を稼ぎ、その貨幣で税金の乗った高額の商品を買わされるという市場中心の生き方そのものの被収奪感にもう「うんざり」し始めている。
これは健全なリアクションだ。

内田氏は、これはポストグローバル資本主義社会の経済活動が「人間的能力の開発」を要求しなくなったからだと言い、経済史的には前代未聞のことであるとします。投稿の後半では貨幣を媒介させない経済の可能性に触れています。

「貨幣を媒介させない」って、もうなんでもいいからどんどん言っちゃってくれ的自分がいることを再確認しました(笑)。

 

マネー資本主義へのアンチテーゼ

内田言説にガツンと頭を叩かれて翌年、地元広島からのこの発信。

実際に中国山地の里山暮らしのなかに入っての取材に基づいていて「マネー資本主義」へのアンチテーゼをリアルな説得力で示してくれます。

ページをめくって「はじめに」で飛び込んでくるのがこれで、

「経済の常識」に翻弄されている人とは、たとえばこのような人だ。
もっと稼がなきゃ、もっと髙い評価を得なきゃと猛烈に働いている。必然、帰って寝るだけの生活。ご飯を作ったりしている暇などない。だから全部外で買ってくる。洗濯もできず、靴下などはしょっちゅうコンビニエンスストアで新品を買っている。

「世の中の経済」にとってありがたい存在の彼がリストラされ田舎に帰省するという脚色をとおして、日本の経済に大胆な「発想の転換」が求められていると渾身の訴え。

実際の取材に基づいているとはいえ思想の書=バイブルとして座右に置いてます(政策的にはどうすんの?って消化できない部分もあり)。

本業のご相談で、田舎の「密林」の活用を考えてる方もこれ読んでました。

そして、今からポチろうとしているのがこちら。

消費者であることは、半ばは自分で選び取っていますが、半ばは企業や市場にコントロールされています。
その状態から、決意して逃避しなければならないと、わたしは思うのです。いや、決意なんて大げさなものではなくてもいいんです。アイデアをちょっと変えてみる。
では、どうするか――。それをこの本をとおして考えていきたいと思います。
――本文より――

まとめ

乱読日記になってしまいましたが、当面の(刹那の)ことに追われるより、その力から離れてみて基礎をじっくりやり直す。そのことで主導権を取り戻せ成果を得られることがたくさんありますよね。

糖質制限食で身体と対話できるようになることはそのひとつ。
なにはともあれ、食のマーケット(=糖質)から「逃げる」です。

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