曲を解釈し自分の表現にするということ。Struttin で学ぶ縦ノリと横ノリ。
ブログを書く時間がありません。とはいえ夜更かしは増えております。なぜならアコギを弾くのに又はまっているからです。
私のアコギ遍歴について書くのはまたにして今日は即本題になります。つまり同じ曲なのに解釈とそれにもとづく演奏によってほとんど別ものになるということです。
クラッシックの分野でさも難しそうな話として聞いたことありましたが。アコギのインストで自分でも弾いてみながら実感できました。
さっそく紹介しましょう。と言っても私の実演よりもレジェンドのプレイです(笑)。
曲は Jerry Reed の Struttin (ストラッティン)です。まずは Jerry 本人の演奏をお聴きください。
埋め込みが無効になってるのが残念です。
Jerry Reed のこのプレイをリスペクトして世界中のファンがコピーしています。
ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、という縦ノリがバッチリ表現されています。8分を刻んでいるようにきこえて、Jerryよりもスピード感と勢いも感じさせるかも(笑)。カッコイイですね!
ところが、私にとっての Struttin はこれじゃないんです。
これしか聴いてなかったら別に〜となって目に(耳に?)止まることもなかったでしょうし、どうしても、何年かけてでも、一生かかってもコピーしてみたいとは思わなかった自信があります(笑)。
これじゃなくてこっちの Tommy Emmanuel の弾く Struttin が私にとっての Struttin です。
これコピーしたいと何百回も聴きまくったのが確かもう5年くらい前でしょうか。どれくらい何百回かと言いますと3時間かけて海に遊びに行く道中ずっ〜〜とリピートされてるくらいのです。
この動画を睨んで耳コピしていくわけですが、何年もかかってほぼ音とポジションは拾えました。 イエイ
しかしこのトミー独特とも言えるリズム感の表現が、このプレイのキモなんですね。音が拾えてるレベルからはまだまだです。
シンコペーションを多用してて、ゆっくり弾いてもらったら3連符に聴こえてくるんじゃないか?ところどころ粘るような横ノリに聴こえます。全体的にどっしりした感じは4分のリズムで解釈してるからですね。
ちなみに、粘っこい横ノリだしてるの、このプレイが唯一とも言える貴重なものだと思う。同じトミーの Struttin でも他のは縦ノリに聴こえるのが多い。
この動画では曲の初めにベースパートを聴いてね、と言っててベースラインをフィーチャーしてものだからかもですね。
Jerry の名曲をここまでオリジナルにできるトミー、さすがです。完全に自分のものにするとはこのことなんだな。