政治経済

戦後日本はアメリカの戦争で経済発展してきた?

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とある勉強会で糖質制限食の紹介をさせてもらえることになり準備中。自分で糖質制限食をする限りではそこそこの「理解」でよかったことでも複数人にセミナー形式で説明をするとなると、振り返ってみることが膨大にあるのです。

糖質制限食に入門して進める上で誤解しがちなことや「カロリー制限」の呪縛をぜひ解いていただきたいことを始め、お伝えしたいことがたくさんで、逆にわかりにくくならないようにとも思います。

Facebookの糖質制限グループの投稿を見ながら、迷いがちなところを勉強していましたら。

今日は糖質制限食と胆石について質問を投げかけた方がいて、そのスレッドで江部康二先生のブログ記事が紹介されていました。

その結論は「糖質制限食をしたからといって胆石になるとはいえない」というのが答えですが、糖質制限とは離れた「戦争と経済」について気づかされました。

それがエントリの中の以下の江部先生の記述。

①②の定説を検証する前に、日本の終戦後の歴史を振り返ってみます。

1945年(昭和20年)終戦後、日本は貧しい時代で飢餓もあった。
1950年(昭和25年)~1953年(昭和28年)朝鮮戦争。
米軍への軍需物資提供で、日本経済は浮上し始める。
1955年(昭和30年)から1957年にかけて神武景気。
1959年(昭和34年)から1961年(昭和36年)にかけて岩戸景気。
1960年(昭和35年)南ベトナム解放民族戦線結成。
以後あしかけ16年(1960~1975)にわたる長期の抗戦状態に突入。
このベトナム戦争に伴い、経済が大幅に活性化。
1962年(昭和37年)から1970年(昭和45年)まで高度経済成長時代。

結局、朝鮮戦争とベトナム戦争という二つの戦争により、第二次大戦で疲弊しきっていた日本経済は、奇蹟の復興を遂げたわけです。特に、ベトナム戦争に伴う高度経済成長は、一気に日本をお金持ちの国に押し上げました。

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1242.html より

江部先生は「食の欧米化」について検証するために戦後の歴史を振り返り、日本が第二次世界大戦に敗戦後、アメリカの起こす戦争によって経済発展を遂げてきたことを簡潔に述べています。

いま、安保(戦争)法案の審議が参議院段階で、自衛隊幹部が改正を先取りしてことを進めているなど深刻な議論になっており、この法案を戦争法案と呼んで「日本が戦争できる国になる」と反対する声が広がっています。

1945年に敗戦し5年後の1950年に始まった朝鮮戦争で日本経済は浮上。そしてベトナム戦争中にいわゆる高度経済成長。この時期に終身雇用と年功序列の雇用、労使関係、医療や年金福祉の社会保障制度の枠組みもつくられたのです。

それを可能にした経済成長はアメリカの起こす戦争によってもたらされたことが一目瞭然のメモとなっています。

江部先生も「朝鮮戦争とベトナム戦争という二つの戦争により、第二次大戦で疲弊しきっていた日本経済は、奇蹟の復興を遂げたわけです。」と断じています。

戦争で経済発展を遂げた、という側面は(それが戦後日本のすべてではないにせよ)たしかにある。

先月、靖国神社で遊就館の展示をみましたが。そこでの歴史認識は「当時はどの国も経済発展の資源を求めて植民地支配を行っていたじゃないか」「そのなかで日本だけ不当に資源供給を絶たれた、だから余儀なくされた戦争だったのだ」というものでした。

この戦争と経済という点に「ビジネス右派層」とよばれる方々の言論の根拠があるような気がします。「経済が回らないとみんなが食べられないのだよ」「食べていくのはきれいごとじゃないだろ」と。

日本のアメリカへの従属をデフォルトでオッケーにしているのも、戦後ずっと続いてきてそこをおかしい変えなきゃと言うことが果たして経済的に合理的で現実的なことなのだろうか?そうではないはずだ、となるからなのでしょう。

ここには「戦争をしなくても経済は回していける、実は戦争をしない経済の方が発展できる」という姿が現実的に示されていない、示されていても政治的に力不足だ、という問題があるように感じました。

ビジネス右派層に与するつもりは全くありませんが、それらが成り立っている現実。それが戦争で経済復興してきた歴史だし、対米従属でよかったではないか、これをやめて次があるというの?と。

しかし、経済は経済だけではなくて思想や文化や法制度にも支えられています。

立憲主義や民主主義、国家主権、経済主権を捨て去って経済が壊れないのか?むしろそれらを軽んじてきた結果が現在のビジネスの姿なのではないか?

そう振り返ることをしないのがビジネス右派層です。

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