政治経済

消費税10%とマイナンバーで資産が丸裸!プライバシーを進んで開示させる仕組みが練られています!

更新日:

戦争法案と両輪をなすともいえるマイナンバー法。未だ施行もしないのに3日、国会で法改正が行われマイナンバーに銀行口座を紐付ける仕組みが導入されました。

マイナンバーの導入は「税と社会保障の一体改革」のもとですすめられ、建前として「所得や資産の少ない人に適正な給付をするために必要だ」ということになっています。

この時点で、所得や資産を明らかにしなければ給付を得られないこともあり得る論理を含んでいるのですが、わたしも含め多くの方は「資産を丸裸にされる」という事態をイメージできません。

丸裸にされて何が困るのだ?ということも言えなくもありませんが(見てもらっても仕方がないww)、ことは社会保障を受けられるかどうかにかかわることです。基準となる所得や資産の額は流動的なものですし、所得や資産の認定も恣意的に行われる可能性だってあるのです。

ここ数日の一連の報道は、十分に危険性を警戒するレベル、準備情報発令のレベルです。

「ありのままの資産や所得」というのも実はあいまいなものです。

税務でも「推計課税」といって、税務署から指摘された税額の支払いを余儀なくされることもあります。これは所得が税務署が推計して課税してくるもので、これをされると「実際の所得はいくらだった」と納税者の方が主張し説明する形となります。

多くの方に一般的ではないだけで、これまでもありました。

納税額での疑義は「一部の金持ちの話でしょ」との見方もあるでしょう。

生活保護を申請するほどの困窮にもない一般庶民には、国や自治体からの給付を受けるために、我が生活や事業を窓口で開示して説明しなければならないという機会は少なかったのかもしれません。

マイナンバー制度では文字どおり「資産と所得を丸裸」にしないと損をする仕組みが準備されています。

危険性はいわれるが実際にはそうならなだろうと達観している方々でも、ここ数日の報道をみれば「え?そうくるの?」と想像をしていなかったことの方が多いのではないでしょうか?

まず、銀行口座に結びつける改正を報じたニュース。「ただ、銀行口座への適用は任意としている」にご注目ください。任意でもマイナンバーと銀行口座が結びついていき、当初の目的を達成できる道もあるからです。

マイナンバー、銀行口座にも拡大 改正法成立で2018年から
2015/9/ 4 14:04
国民全員に12ケタの番号を割り当てて2016年1月から行政手続きに活用する共通番号(マイナンバー)について、利用範囲を広げる改正マイナンバー法が2015年9月3日、衆院本会議で可決、成立した。

今回の改正は、マイナンバーと金融機関の銀行口座を結びつけることが柱で、政府は2018年からの実施を目指す。複数の口座を持つ個人の貯蓄額を正確に把握し、脱税や年金の不正受給防止に役立てる狙いだ。ただ、銀行口座への適用は任意としている。このほか、特定健康診査(メタボ健診)や予防接種の履歴も結びつけ、引っ越しや転職をした際にもスムーズに引き継げるようにする。

一方、マイナンバーと基礎年金番号の連結は、日本年金機構の個人情報流出問題を受けて、予定していた2016年1月からの実施は延期される。
http://www.j-cast.com/2015/09/04244430.html

銀行口座との結びつけを義務化(強制)される危険を指摘する論も多く見ますが、入り口からそうしなくてもよいわけです。

「徴兵制度」を導入しなくても奨学金の返済などのベネフィットに結びつけた経済的徴兵がありうるのと同じように、「任意」にしておいても他の誘導的な仕組みによってマイナンバーと銀行口座を結びつけることは可能です。

それが読み取れるのが、法改正成立の二日後に報道されたこの記事あたりから。

麻生氏、軽減税率「面倒くさい」与党合意に背反
2015年09月05日 21時51分
消費税率の10%引き上げ時に生活必需品の税率を低くする軽減税率制度の導入について、麻生副総理・財務相は4日夜(日本時間5日未明)、外遊先のトルコで記者団に「複数税率(軽減税率)を入れることは面倒くさい」と述べ、見送る意向を示した。

増税分に見合う金額を後から給付する財務省の原案を軸に、政府案づくりを検討する意向だ。自民、公明両党の合意と、それに続く与党協議をないがしろにしかねない発言といえる。

財務省の原案は、消費税率を8%から10%に引き上げた時に、ほぼ全ての飲食料品について、税率2%分に相当する金額を後で給付する仕組みだ。消費者が実際に何をどのくらい購入したかにかかわらず、所得や世帯構成などに応じて消費額を推計する。買い物時に、対象品目に低い税率が適用される軽減税率とは異なる。財務省原案の対象品目は「酒類を除く飲食料品」とする案が有力だ。

自公両党による軽減税率の議論では、対象について「酒類を除く飲食料品」「生鮮食品」「精米」を軸に検討が進められてきた。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150905-OYT1T50039.html

この記事ではまず「おいおい、面倒くさいのはこっちだよ!麻生さん!」でした。まずは消費税10%が乗った価格で買わざるを得ない。後で8%に正されると聞かされても、まず現金が手を離れることに敏感にならないといけません。

多く払いすぎた分を取り戻すコストがこちらに転嫁されるからです。

だから「面倒くさいのはこっちなんだよ!」と。

実際に消費税を現在の8%に増額した際、所得制限をつけた上で「臨時福祉給付金」なるものが実施されました。年間1万円で全く補填にならないどころか、その給付申請と給付事務で1世帯あたりのコストは1万円を大きく超えていたのではないかと思われます。

そして、翌年は7千円に減額。

この報道の軽減税率についての財務相案には、与党からも異論がでているとのことですが「軽減されるためのコストはどれほどか?」「それが誰に転嫁されているか?」を見逃してはいけません。

さらに2日後の今日(7日)、続報が報道され、ここにやはり出てきましたマイナンバー制度。

マイナンバー活用の負担緩和策に懸念強まる
2015年09月07日 05時44分

消費税率を8%から10%に引き上げるのに合わせて財務省が検討しているマイナンバー(共通番号)カードを活用した負担緩和策に、懸念が強まっている。

酒類を除く飲食料品を購入した消費者に税率2%相当の金額を後から給付するため、財務省は買い物時にその金額の情報をカードに保存する方式を想定している。しかし、小売店への情報端末の配備や行政の事務負担増など課題は山積しており、社会的な混乱は避けられないとみられる。

マイナンバーカードには、国民すべてに割り振られる12桁のマイナンバーと名前や住所などの個人情報以外に、各種のデータを自由に読み書きできるIC(集積回路)チップが搭載される。この機能を使い、酒類を除く飲食料品(外食を含む)を買う時に2%分の金額データをチップに保存する。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150906-OYT1T50116.html

要するに、買い物のたびに(それが現金取引であっても)マイナンバーカードに記録していくと言っています。

「国民の行う全ての購買情報をオープンにさせる」というと通らないものでも「消費税の負担は大きいでしょ?食料品には軽減税率を適用するため、カードに記録します」と言えば通る可能性は高まります。

先日(7月16日)、全商連のマイナンバーシンポジウムで紹介されたのは韓国の例。コンビニやスーパーで買い物をする際マイナンバーカードの提示を求められ、レジのリーダーに通すと国税局のサーバーに記録されるようになっている、と。

行き着く先はここです、と紹介がありましたが、この話を紹介しても「日本ではそうはならない」とコメントする人多数でした。

危機感をもって予測していた人でも、消費税の軽減税率適用にからめて入り口が作られることまでは想像できなかったのではないでしょうか?

ここでも、軽減のメリットを受けたければマイナンバーカードを取得しておき、スーパーのレジで毎回提示して、それをもって軽減給付申請に来なさい、という形で、それこそ全国津々浦々、全世帯規模での莫大なコストの転嫁が行われています。

繰り返しになりますが「マイナンバーで財産が丸裸にされる!」と言っても、軽減税率はじめその他のベネフィット(利便)に個人資産の額が要件として結び付けられれば、人は自らすすんでオープンにすることもあるということ。

経済的徴兵制についても「志願だ!任意だ!」と言い放っている方も多く見ましたが、ことの一面だけとりだして、これを任意的であるか強制に及んでいるかを論争しても仕方がありません。

そのもっと手前、見えないところで莫大なコストや負担が転嫁されている。社会保障給付が引き下げられたり、お金がなくて学校に行けない。それを回復するのにプライバシーを開示し、経済的徴兵制で命の危険も差し出すことになる。

それを見ずに「志願だ!」「任意だ!」と言ってる人、見識なさすぎwww。

以上、プライバシーを開示させる仕組みがどんどん報道されているので、チェックしておきましょう。このまま進むとマイナンバーカードを受け取らない、という選択肢は非常に狭くなることでしょう。自営業の「現金商売だから大丈夫」論も全然ダメ(少し思っていましたww)。

-政治経済

Copyright© ひろしま代書屋日記 , 2017 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.