栄養をカムカムするのと同じく情報も「カキカキ」しよう。

糖質制限食では、よく噛むことが推奨されています。「カムカム」という合い言葉で、栄養分をしっかり吸収するため、しっかり噛みましょうといわれることになります。

噛む行為自体が栄養の吸収を促進するし、もっと言えば、噛むことは人間の代謝にとって本質的なものだとの位置づけです。

しかしこの投稿は食事の話ではありません。


食事で「カムカム」が大事なのと同様に、情報収集や勉強での「カキカキ=書き書き」も超大事なのではってお話。

便利なプレゼンソフト

近頃ではセミナーや講演でプレゼンソフトが大活躍です。作る立場からは、話すことの質を一定の質まで一気にあげてくれる感じの便利なソフト。中身がなま煮えでも画面がサクサクしあがってくれるのはホントにこれでいいのかしら?と不安になります。

聞き手にとってもプレゼンソフトは便利なようで、その反面聞き手を選んでしまうかも知れません。プレゼン画面をみているだけで分かったような気にさせてくれる効果があるのではないでしょうか。

昔ながらの大学講義

これに対し昔ながらの大学の講義はどうだったでしょうか。よく「旧態依然たるもの」としてやり玉にあげられるのは教授が10年前の講義ノートを読み上げている、などの形でした。学生はひたすらノートを取る、教授は読み上げているだけじゃないか、と。

もしかしたら、旧態依然と批判された大学講義の方が情報の咀嚼としての「カキカキ=書き書き」をしっかり鍛えていたのかもしれません。昔が今より良かったまでいうつもりもありませんが、あまりにも情報伝達ツールが便利に「進化」してきた現在からは、ふと見直してみる意味はあるように思います。

情報をかみ砕く

話されていることの要点をその場で見極めて判断しようとする、まさに「噛み砕く」行為。それがメモをとるノートに書くことだとすれば、プレゼンソフトがすべて「わからせてくれる」というのは学びにとって脅威といわなくてはなりません。

便利な情報ツールに触れるときには、もっと「カキカキ=書き書き」を意識したいものです。具体的に「カキカキ」を意識する場面をあげてみますと。

講演や打ち合わせ

講演を聴いたり、打ち合わせでは、今までそうしてきたようにノートに「書き書き」しましょう。配布されたレジメや資料の余白でもいいでしょう。この際、重要なことはその場で情報収集と咀嚼をしっかり行うこと。

食事で流動食をとり続けるのがよくないから「カムカム」を意識するのと同じように、何か情報を受け止めたり考えたりするときには「カキカキ」です。噛むことと同様に書くのも人間代謝の本質だからです。

読書ノートを取る「カキカキ」

同様に、本を読んだりするときの「カキカキ」はどうでしょうか?

読書中には「書き書き」していますかね?昔のハードカバーの本は、広げて「書き書き」しやすかったような気がします。

最近は出版事情なのでしょうかハードカバーの本をあまりみかけなくなりましたね。ゴツゴツと固い骨をかみ砕くような読書体験をする機会が少なくなった気もします。

読書ノートを取りながらの「書き書き」が省かれてきているのではないでしょうか?食事で「カムカム」が省かれてきたのと同じように。

雑誌を切り張りする「カキカキ」

では雑誌はどうでしょうか。いわゆる読書は「雑誌」を読む場合の方が多いかも知れません。

雑誌はもともと「勉強」をするための媒体とは考えられてこなかったように思います。カフェやリビングでパラパラと通すのが雑誌のイメージではないでしょうか。

しかしもし内容の濃い雑誌を「学び」のために読むのであれば、情報の咀嚼つまり「書く書く」をするのが吸収にとって重要になります。ソフトカバーの文庫本よりは広げてノートをとりやすい利点がありそうですし切り抜いてスクラップを作るのもある種の情報咀嚼としての「書く書く」ともいえます。

ネット媒体で「カキカキ」するには?

深刻な問題は、実は、講演やセミナー、本や雑誌で学ぶ場面ではありません。日常的な学びをしているのが最近ではネット媒体になっているという問題でしょう。

とくにスマートホンでリビングに寝そべって、フリックを繰り返して「学ぶ」形をわたしたちは始めてしまいました。リビングスマホでなくデスクトップPCだとしても、ひたすらマウスをクリックです。

いやいやエバーノートにクリップしてるよとは言いわけというもので、そこで動かしている手指は、フリック動作とマウス操作のみです。

せっかくネット情報という、多様で新鮮な、紙媒体にはもちえない特性の情報に触れていても、その咀嚼行為はフリックかマウスのみ。これでは「カキカキ」による骨を砕くような情報咀嚼行為は絶望的です。かまなくてよいお菓子やジュースで人間の本来の代謝が毒されてしまうのと同様でしょう。

これに気づいての対策としては、スマホをみながらメモやノートをとる、ネットサーフィン中にプリントアウトを心がけて「紙媒体」にすることを意識するということになるのでしょうか。

まとめ

以上、食事での咀嚼「カムカム」が大事であることを、情報収集や勉強にも展開してみました。情報咀嚼行為としての「カキカキ=書き書き」が重要であろうという話になりました。

外界から必要なものを吸収する人間代謝に不可欠な行為を、意識して能動的に行い、人間性を取り戻したいものです。

「カキカキ」の効果を実感するには、単純な「青ペンなぐり書き」がおすすめです。普通の綴じノートに行をつめて書いていきます。単純に「書く書く」するにはこれが一番です。

青ペンなぐり書きで情報をしっかり噛みくだきましょう。

試してみたら、これよかったです。