先日の土日はこれで京都へ。

第22回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会
http://www.jwtf.or.jp/schedule/2014_b.html

( ↑ 事業の日程表が出るだけです)

京都府立体育館だけど「島津アリーナ」という呼び名は「命名権」によるものでしょうか。

私は京都までの運転手役に徹しまして、会場に到着してからはもっぱら京都市内をあちこちウロウロ。糖質制限食の発信拠点である「高雄病院」、焼き肉の南山、到着してからそう言えばと中学時代の恩師が退職後京都に移られているのを思い出し急遽訪問。早朝の山陽高速の小谷SAで、その恩師のクラスで一緒だったO君と遭遇したことも、ちょっとしたトラベルマジックなのでした。

一泊二日の滞在は、妙心寺の宿泊施設である「花園会館」にて。京都北部のお寺や大学だらけの街並みの中にいると、どういうわけかスマートフォンを手に持つ気がしなくて、あれこれ撮影しませんでした(笑)。というか歩きまくってるとバッテリーが持たないという。不便な道具です。

大会に息子は出場しないため、ヒマそう。1日目の「焼き肉南山」に向かう途中、バス通り沿いの本屋を見つけており、そこへ行くんだと。どうやら「進撃の巨人」めあてらしい。最寄りのバス停を調べて便利に行くより歩いてしまえってんで歩きました。

息子は「フタバ図書!」「フタバ図書!」と言っておりましたが、到着してみると京都を中心に展開している「ふたば書房」さんの西陣店でした。

ふたば書房
http://www.books-futaba.co.jp/

これはこれは息子がたいへん失礼いたしました(笑)。で、私も何か1冊。。。と背表紙を眺めていたら、これと遭遇。

「資本主義の終焉と歴史の危機」水野和夫著

写真

この本で著者は、グローバル資本主義がいよいよ終焉段階を迎えて新しい社会システムが必要になっているといい、それを「脱成長という成長」という言葉で表しています。

ふらっと立ち寄った書店で、しかも新書版で「資本主義は終わって次の段階にすすむべき」と明確に主張する本に出会ったことってこれまであったかな。20ん年前の学生時代には左翼雑誌を揃えている書店がキャンパスの近くにもあってこの手の議論は賑やかだったけど。

この著者の水野和夫さんって証券会社出身で政府の要職も勤めた人だから時代の変化ってホント面白い。

この本では資本主義の発展を「利子」の成立した12〜13世紀からたどっていて、現代の「ゼロ金利政策」が資本主義が資本主義として機能しなくなったことの現れと捉え、その兆候がハッキリ現れ始めた年を1974年だと指摘しています。

日本のバブル崩壊
リーマン・ショック
311原発
消費税増税
集団自衛権での解釈改憲
雇用破壊の派遣法改悪
TPP
アベノミクス

すべてが「膨張」しようとする資本の衝動とその延命策としてつながります。

集団自衛権を「解釈」で認めることは、より次元の高い「立憲主義」そのものを否定します。これは防衛や外交問題にとどまらない。9条だけでなく、25条の生存権を解釈でなきものにして、雇用や社会保障を根こそぎ取っ払ってしまったり、地方自治も「私が責任をもつ」といって解釈でやめてしまうことにもつながります。

こんな政治と論理がなぜ登場するのか。安倍首相といえば「靖国」イメージが前面に出ていますが、これらの諸問題は「古い政治への復帰」に見えて、現段階の新しい「グローバル資本主義の危機」が引き起こしている政治であり政策なのです。憲法を否定する背後に、もう必要なくなったし邪魔になったからと国家そのもの否定したい資本の衝動があるわけです。

国家がいらない

って、昔の左翼学生が「共産主義社会」として妄想的に語っていたような。グローバル資本主義はそんな「妄想」を実際に推し進めるまでになりました。

「資本主義の終焉」を指摘する以上、次の社会システムへの提案に進むのは自然なことですが、水野さんは「資本主義をソフトランディングで延命」させながら「ポスト近代」に備える準備期間を稼ぐことを提唱していて、その先のシステムについては明確に描くことはできないが既に私たちが直面している「定常状態」に着目しようと言っています。

「定常状態」とは、家計で例えると「自動車が壊れたら買い換える」。買い替え需要のみで経済が循環していく。そんな「定常状態」で経済を回していく最適な条件を迎えているのが日本である、なぜなら「ゼロ金利、ゼロ成長、ゼロインフレ」に世界でもっとも早く到達したからだ、と。

なるほど、不況は資本主義にとっては悪いことだけど、次の社会システムを準備する期間と捉えたらそうでもない。

「そんなに成長しなくていいから、みんなが最低限で成り立ってて、ゆっくり、近くで、あいまいに」過ごせる社会へ。

さっそくそれをやりましょう。この本ホント、オススメです。

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先日の「もう耐えられない!NIKEFREEをやめることにした顛末」で書きましたように、ウォーキングやランに出る際の「フラットソール」を探しておりました。

唯一手元にあるというか足元にある Feiyue は、とっても気に入ってるんでリピートすることも考えましたが、

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人のする仕事というものは気の遠くなるような手間を積み重ねるよね。アイデアが奇抜であればあるほど慎重さ丁寧さが求められるし、経験が浅ければ人の手も借りる。

私たちはそうやって日々の諸々を営んでいてサイエンスだってそんな生身の人間がやってるはず。

では、大学院を出たばかりのリケジョが世界で最も審査の厳しいネイチャーに論文を掲載できたのは?

昨日の調査委員会「最終報告」発表での記者の質問とその後の報道は「STAP細胞はあったのかなかったのか」を繰り返していて、国民の関心はそちらにあるのだと言いたげ。でも「STAP細胞の存在の有無」こそが世界的科学研究のテーマなので、不正調査の報告会見でそれを聞いても意味がないよね。

論文の捏造認定で世界の科学者が取り組む前提がなくなったし、まったく畑違いの野依理事長が「再現実験を呼びかける」指揮をとって1年後に結果(それは何?)を出すって、そんな約束していいのかい?

これまた不自然でしょ。

昨日の「最終報告」劇場は、以下のような「推測」が追求されないための演出になっていないか?

1.アベノミクスの一環である再生医療の研究費獲得が理研の使命となった

2.そのため新しいテーマの探索チームが神戸にできた

3.政府の予算配分などに関与するグループと通じた人物として、リケジョが選
ばれて責任者に抜擢された

4.期待に応えるべく実験していたら、間違えて(あるいは意図的に)混入した
ES細胞を新規の万能細胞としてネイチャーに投稿した

5.ネイチャーには何度も拒否されたが、誘惑に負けて審査委員の批判をかわせるデータをねつ造した

6.彼女の上司は、そのデータの再確認を怠り、あるいは疑念を晴らさないまま、ねつ造に関与した

7.疑惑の発覚後は、上司が関与したとすれば理研は再生医療分野から放逐され
るので、「上司の責任回避」を至上命令とする内部調整が行われた

8.真相を隠ぺいするため、マスコミから彼女は隔離された

9.理研は、他の法人より格段に待遇の良い特定法人の指定を受けるために、ネ
イチャー論文をお祭り騒ぎに仕立て上げて、不正がわかると彼女一人に押し付け
て幕引きを図った

10.リケジョは、早稲田大学のAO入試の一期生で、学力よりもやる気で選抜
されたが、その性格が今回のスキャンダルを生んだ背景となった

11.高校で生物の勉強をしなかったのに複雑な再生医学分野に入り、ハーバー
ド大学への留学(たった半年!)時代に野心満々のバカンティ教授のお眼鏡に叶
って「iPS細胞を超える発見」に誘導された

人のする仕事というものは気の遠くなるような手間を積み重ねるよね(2回目)。

サイエンスの世界でも標準的に共有される「経験値」というものがあるはずなのに、「実験ノートがずさん」なリケジョが、なぜ世界的科学雑誌「ネイチャー」に認められたのか。

そんな「ずさんな」人物が出したデータを鵜呑みにして突き進んだのは誰で、動機はなにか。

その追求を避けるように、マスコミ報道や理研・政府は「STAP細胞の存否」を言い続けるだろう。

「STAP細胞」論文問題とアベノミクス
http://ujina.com/2014/03/14/1331

mag20140316-5

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ひろしま代書屋日記

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